同学年の西武・金子に投じた“勝負の一球”　鷹・東浜のノーノー名場面動画を販売

20日から販売、ゲームセットの瞬間など5種類で各2万5000円

　ソフトバンク・東浜巨投手が11日の西武戦（PayPayドーム）で達成したノーヒットノーラン。この試合から抜粋された名シーン動画が、パ・リーグ6球団の公式サービス「パ・リーグ Exciting Moments β（エキサイティング モーメンツ・ベータ）」で20日から発売されている。

　東浜のノーヒットノーランを記念し、「パーソル パ・リーグTV」のYouTubeチャンネルスタッフがエキサイティングなシーンを厳選。快挙を導いたホークス内野陣の好プレーや、感動のゲームセットまで5種類の動画を各2万5000円（税込）で販売中だ。販売中の主なラインナップは以下の通り。

○鉄壁二遊間が演出したノーノーの「序」

　2回1死一塁の場面。3者凡退の立ち上がりだった東浜は、2回1死から四球で走者を背負う。打席には昨季7打数4安打と東浜を得意とする西武・栗山巧外野手。二遊間を破ろうかというゴロを遊撃・今宮健太内野手が回り込んで捕ると、二塁・三森大貴内野手へすばやくトス。この流れるような6-4-3があったから快挙達成へつながったともいえそうだ。

○見事な制球　甲斐拓也のミットは動かない

　6回、アウトコースいっぱいにストレートを投じ、金子侑司外野手を釘付けに。甲斐拓也捕手のミットもぴたりと動かず、コントロール抜群の一球だった。「拓也と取ったノーヒットノーラン」（東浜）との言葉通り、バッテリーの息が合ったシーンだ。

○打球の行方に息を呑む…そして満面の笑み

　ノーノー達成の瞬間。9回2死、打席には東浜と同じ1990年生まれのプロ10年目・金子。2ボール2ストライク、勝負の97球目はインコースのストレート。つまった打球は東浜のグラブをかすめていき、これには本人も「スルーしてしまって“うわ、やっちゃった”」。俊足の金子だけに内野安打の可能性も高まったが、再び鉄壁内野手が躍動した。二塁の三森がスピーディーな動きで一塁へ転送し、間一髪でアウトをもぎ取ってノーヒットノーラン達成。「あのシーンはさすがにソワソワしました」と東浜。ゲームセットとともに両手を突き上げると、この日一番の笑顔でチームメートと喜び合った。何度でも見たくなるドラマチックな場面だ。

　史上84人目にして沖縄出身者では初めての快挙。この金字塔的ピッチングを「手元に残したい！」と思う野球ファンは少なくないはずだ。

（「パ・リーグ インサイト」菊地綾子）

（記事提供：パ・リーグ インサイト）