DeNA浜口遥大は交流戦でなぜ負けない? 無傷の7連勝に導く「独特の軌道」

三浦大輔監督の見立ては「独特のチェンジアップなので、パ・リーグの打者に有効」

 浜口は5回99球で降板となったが、リリーフ陣の奮闘もあって白星を掴み「今日はみなさんが守ってくれたので、次回は自分の力で頑張りたい」と頭をかいた。3安打1失点はともかく、7四球は多過ぎ。三浦監督も苦笑まじりに「浜口らしいというか……得意のチェンジアップも、決まったり、ワンバウンドになったりで、四球を出しながらでしたが、自分のスタイルを崩さずによく踏ん張ったと思います」と評した。

 6年目を迎えた浜口がいまだに交流戦で負けない要因は、どこにあるのだろうか。120キロ台のチェンジアップは軌道が独特で、年1回しかない交流戦の対戦では対応しにくいことは間違いなさそう。三浦監督も「独特のチェンジアップなので、パ・リーグの打者に有効とみています」と言う。

 ソフトバンクの村上隆行打撃コーチは試合前に「のらりくらり投げてくる。速球派のような、変化球投手のような……。変化球と思うと真っすぐに詰まらされるし、速球をイメージしているとかわされる。目付けが難しい」と話していた。四球を連発してもなお、ギリギリのところで大量失点を回避するスタイルは、とらえどころがなく的を絞りづらいのかもしれない。

「交流戦はお互いにデータが少ない中、自分にとってプラスだと思って臨んでいます」と浜口。チームにとって絶好のタイミングで“交流戦男”が戻ってきてくれたと言える。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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