真っ直ぐ&フォークは苦手? 昨年3安打の打者は退団…阪神は佐々木朗を打てるのか

阪神は佐々木朗の武器である真っ直ぐとフォークの得点貢献がリーグワースト

 阪神打線の特徴を、セイバーメトリクスの指標などで分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータから紐解くと、佐々木朗と対峙する上で厳しい数字が出てくる。佐々木朗の武器といえば、160キロを超える真っ直ぐとフォーク。ここにわずかにスライダー、カーブを交えるくらいで、ほぼ2球種で投球を組み立ててくる。

 阪神打線の球種別の得点貢献を示す指標を見ると、真っ直ぐの「wFA」は「-35.5」となり、セ・リーグでワースト。同5位のDeNAが「-17.1」となっており、阪神打線がストレートを苦手としていることが浮き彫りとなる。また、フォークでの得点貢献を示す「wSF」は「-9.9」でこちらもリーグ最低。佐々木朗が武器とする真っ直ぐ、フォークを阪神打線はどちらも苦手としているようだ。

 佐々木朗と阪神は昨季の交流戦でも一度、対戦している。この時に3打数3安打と右腕を“カモ”にしたのはジェリー・サンズ外野手だが、昨季で退団となり、今年はチームにいない。サンズ以外には大山悠輔内野手、佐藤輝明内野手、小幡竜平内野手、ラウル・アルカンタラ投手が安打を放っている。中軸を打つ大山、佐藤輝に期待したいところか。

 ただでさえ難攻不落の佐々木朗なだけに、阪神打線が大量得点を奪うことは難しそう。となると、先発のウィルカーソンの好投に期待してロースコアゲームに持ち込み、佐々木朗に球数を投げさせて早いイニングでの降板に繋げること。どう阪神打線が佐々木朗と対峙するか。注目の一戦は18時試合開始だ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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