パ首位打者のハム松本剛、四球“最少”で出塁率も1位 名コーチが買う「欲のなさ」

「ここまで好調で状態が良いと、欲がでてくるが…」

 松本は2011年のドラフト2位で入団。強打の遊撃手として期待されたが、その後に打撃を生かし外野に転向。コンスタントに1軍を経験しているが、キャリアハイは2017年の115試合に出場し打率.274、5本塁打33打点だった。西川遥輝、中田翔、大田泰示らが抜けた今シーズンは新庄監督のもと、開幕から出場機会を得て結果を残している。

 右投手に対し打率.392(125打数49安打)、左投手にも打率.357(42打数15安打)と右左を苦にすることなく、得点圏打率も.500(28打数14安打)と現状は非の打ち所がない。広角に打ち分ける打撃フォームについても「後ろが大きくなく、ボールに対し最短距離で捉えコンパクトに打ちにいけている」と新井氏は分析する。

 さらに、技術的な部分以外にも目を見張るものがあるという。新井氏は「ここまで好調で状態が良いと、普通は欲がでてくる。だが、松本はどの打席でも同じアベレージで打っている。欲がないのが素晴らしい。今後、好不調の波は必ずくる。その時にいかに“好球必打”の打撃を続けることができるかです」。

 シーズンはまだ序盤だが、交流戦でも快音を響かせている松本剛。このまま好調をキープし、初の首位打者を手にすることはできるだろうか。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY