花火とともに消えた“交流戦連勝記録” それでも敵将を脱帽させたDeNA左腕の特殊球

オリックス戦に先発したDeNA・浜口遥大【写真:宮脇広久】
オリックス戦に先発したDeNA・浜口遥大【写真:宮脇広久】

浜口はオリ相手に6回途中2失点で交流戦初黒星

■オリックス 3ー1 DeNA(交流戦・2日・横浜)

 DeNA・浜口遥大投手の交流戦連勝記録は、花火のように消滅した後も鮮やかな残像を残した。プロ1年目の2017年以降、セ・パ交流戦で無傷の7連勝(12試合7勝0敗)を続けていた浜口は2日に本拠地・横浜スタジアムで行われたオリックス戦に先発したが、6回途中2失点で敗戦投手となり初黒星。かつてソフトバンク・斉藤和巳と阪神・藤川球児が達成した初登板からの交流戦連勝記録「8」に、あと一歩届かなかった。

 1-1で迎えた6回、浜口は2つの四球で無死一、二塁のピンチを招き、打席に昨季パ・リーグ本塁打王の杉本を迎えた。カウント2-0となったところで、右翼後方に上がり始めたのが花火だった。この日は横浜市の「開港記念日」に当たり、夜に花火が打ち上げられるのは毎年恒例。観客がどよめき、タイムがかけられ試合が中断した。

 仕切り直しとなった浜口は、次の球も外れ、カウントは3-0。ここで内角高めに投じた143キロのストレートを杉本に捉えられ、左翼フェンス直撃の勝ち越し二塁打を浴びた。結局これが決勝点となり、DeNAは1-3で惜敗。浜口は次打者の安達に死球を与えたところで、降板となった。

 とはいえ球界のレジェンドに迫る記録は、ストップしてなお輝かしい。交流戦に強い理由は、三浦大輔監督が「独特のチェンジアップという“特殊球”を持っているから」と指摘する通りで、年に1度しか対戦しないパ・リーグの打者にとってはなおさら対応が難しい。

三浦監督「スタイルを貫いて、攻めていってくれればいい」

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