プロ野球の楽しみに新時代? 鷹の新たな取り組み、本拠地を“メタバース”化

将来的には現実のイベントと連動したメタバースイベント会場の聖地にする構想も

 現実空間におけるメタバースの取り組みとしては、ドームに来場したファンのスマートフォンのブラウザを通して、VPSを活用したARの取り組みを5月29日まで実施。ドーム外周デッキの7ゲート付近ではホークス公式VTuberの鷹観音海(たかみね・うみ)と有鷹ひながARで登場。実際にPayPayドームを巡る「PayPayドームツアー」や「練習見学コース」に参加した際には、練習中のグラウンドにスマートフォンをかざすと、練習中の選手のスタッツ情報が表示されたり、空中を飛行船が飛ぶ様子などを見ることができた。

 球団担当者によれば、この事業は「どこにいてもPayPayドームを楽しむことができ、バーチャルならではの非日常感を提供し、さらに仮想空間に新たな広告媒体を創出することで新型コロナウイルスなどの外的要因の影響を受けにくいビジネスモデルを確立してブランド価値向上に繋げること」を目的としている。今後は現実のイベントと連動したメタバースイベント会場の聖地とする構想も描く。

 ソフトバンクが新たにスタートさせた仮想現実とプロ野球の融合。ファンの新たな観戦スタイルを創出し、ビジネスチャンスを生み出す新たな取り組みに挑んでいく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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