DeNA「日曜の呪い」の原因は? 気になる“穴”も…OBは来週以降に光明見出す

オースティン復帰間近「野手陣には明るさしか見えない」

 最近の日曜の先発投手は、東が5月8日と翌週の15日に2試合連続3回KOを喫し2軍落ち。同22日の有吉、その翌週の29日の京山はいずれも今季初登板だった。そしてこの日(6月5日)の石田は、新型コロナウイルス感染を経て約2か月ぶりの1軍マウンド。「その石田が5回2失点にまとめ、もともと実績のある投手だけに明るい兆しが見えた。石田がハマれば、来週以降の日曜は白星が重ねていける可能性もある」と指摘した。

 最下位・阪神に迫られたレギュラーシーズンの行方はどうか。右肘のクリーニング手術を受け戦列を離れているオースティンが、早ければ今月下旬にも1軍復帰が見込まれるという朗報もある。野口氏は「野手陣には明るさしか見えない。蝦名、関根が成長し、桑原も不振を脱しつつある。オースティンが戻ってきた時、外野手で誰を引っ込めるか迷うくらいでしょう」とうなずく。4番の牧は3冠王も狙える数字を残し、佐野、宮崎も好調だ。

 一方で「絶対的な守護神こそいませんが、リリーフ陣は山崎、伊勢、エスコバー、クリスキーらが安定している」と評価。「浮上の鍵はやはり、先発投手陣が握っていると言えるでしょう。僕が在籍していた頃から、このチームの先発投手はいったん不振に陥ると長引く傾向がある。今季で言えば東、ロメロら。幸い火曜の今永、金曜の大貫が安定しているので、この2人を軸に白星を増やしていってほしい」と話す。今後の奮闘次第で“日曜の呪い”は、シーズン序盤限りの笑い話にすることもできる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY