球界の勢力図変化? 球宴ファン投票で珍事も…中間発表に見えるスター候補の台頭

巨人・大勢(左)、ロッテ・佐々木朗希(中)、ロッテ・松川虎生【写真:荒川祐史】
巨人・大勢(左)、ロッテ・佐々木朗希(中)、ロッテ・松川虎生【写真:荒川祐史】

佐々木朗や松川、大勢といった若手がファン投票上位に躍進している

 日本野球機構(NPB)は現在、7月26日、27日に行われる「マイナビオールスターゲーム2022」のファン投票結果の中間発表を行なっている。ファン投票は6月27日が受付締め切り。中間発表は6月1日から6月28日まで、土日を除く毎日行われ、7月6日に最終結果が発表される。

 今年のファン投票は、ここまでの中間発表を見ると、球界の勢力図が変化しつつあることがうかがえる。パ・リーグの先発投手部門で佐々木朗希投手が、捕手部門では松川虎生捕手がトップに立ち、2位以下を大きく引き離している。この2人だけでなく、今年は若手選手の台頭が目立つ。

 セ・リーグの中継ぎ部門では阪神の新星・湯浅京己投手がトップに立ち、抑え投手部門では巨人のドラフト1位ルーキー大勢投手がトップ。二塁手部門でもDeNAの牧秀悟内野手が、ヤクルトの山田哲人内野手、巨人の吉川尚輝内野手、広島の菊池涼介内野手を抑えている。遊撃手部門でも巨人の坂本勇人内野手を阪神の中野拓夢内野手が猛追している。

 パ・リーグでも佐々木朗、松川だけでなく、三塁手部門で日本ハムの野村佑希内野手がトップに立ち、外野手部門でもソフトバンクの柳田悠岐外野手、オリックスの吉田正尚外野手を、日本ハムの松本剛外野手が追いかける。抑え投手部門では日本ハムの北山亘基投手、一塁手部門で清宮幸太郎内野手、二塁手部門でソフトバンクの三森大貴内野手がそれぞれ2位につけている。

 現時点でファン投票選出圏内の選手数は阪神の4人が最多。ソフトバンクとロッテの3人がこれに続く。巨人、DeNA、楽天、日本ハムが2人ずつで、その他の球団もそれぞれ1人ずつ選出圏内にいる。全12球団からファン投票選出者が出れば、少なくとも21世紀に入ってからは初の珍事に。各球団に幅広く人気が分散し、かつ、それぞれの球団に注目選手が在籍しているということだろう。

 坂本や山川、浅村、柳田といった長らく球界を支えてきた選手に加え、佐々木朗や松川、大勢、牧、佐藤輝といった次世代のスター選手の台頭も見えるプロ野球界。若手、中堅、ベテランが集いそうな今年のオールスターも注目必至だ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY