解任マドン氏も衝撃の大ナタ「すごく驚いた」 急転直下も恨み節なし&“再登板”意欲

シーズン途中での解任となったエンゼルスのジョー・マドン前監督(左)【写真:ロイター】
シーズン途中での解任となったエンゼルスのジョー・マドン前監督(左)【写真:ロイター】

「また監督がしたいか」に即答「もちろん。もちろんだ」

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスは7日(日本時間8日)、ジョー・マドン監督を解任したと発表した。今季が3年契約の最終年。ここまで地区2位だったが、6日(同7日)に球団ワーストに並ぶ12連敗を喫していた。米メディア「ジ・アスレチック」の取材に応じたマドン氏は「実際のところでいうと、すごく驚いたよ」と思いを打ち明けている。

 突然の解任。百戦錬磨の指揮官も驚きだったが、ミナシアンGMの立場も理解している。「情勢を占う責任がある人たちを(普通は)信頼する者だろう。(決断をする前に)選手たちやコーチに話を聞くことだってできるはず。実情を理解しているのは、(他の誰でもなく)彼らなのだから。ペリー(ミナシアンGM)は難しい状況に置かれていた。それを私は理解している」と語った。

 これまで解任を主導したミナシアンGMとは密にコミュニケーションをとってきた。「彼(ミナシアンGM)と私は本当にうまく仕事を共にしていたと思った。私は可能の限りチームの役に立とうとした。12連敗は誰にとっても面白くない。しかし、それを理解し、その理由を容易に把握している人たちがいる。ただ単に、選手たちを再び軌道に乗せる必要があった。勝利をいくつか手にする必要が、ね。しかしその機会を掴めなかった」と語った。

 球団ワーストに並ぶ12連敗となかなか出口が見えなかった。「ブルペンは本当に辛い時を過ごした。そして打線が止まった。1つのものが別のものへと影響していく。仲間意識の問題や、リーダーシップが欠けていたというわけではない。災難がすべて同時に起きてしまったということ。私はこういう状況に以前直面したことがある。そして、そこから脱してきた。改めて言わせてもらうが、誰のことも悪く言いたくない。コーチ陣は単にグッドというだけにとどまらず、極めて素晴らしかった。怪我をしてしまった選手が何人かいる。しかし選手たちは素晴らしい。素晴らしいクラブハウスだった」と誰かを責めることはなかった。

 2016年にカブスをワールドシリーズ制覇へ導き、3度の最優秀監督賞を受賞している。「また監督がしたいか」との問いかけには、「もちろん。もちろんだ。私の特技だからね」と言い切った。再びメジャーの舞台で指揮を執る機会はあるだろうか。

(Full-Count編集部)

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