ノーノー屈辱も「すぐに切り替え」 日本ハム清宮、自己最多タイ7号を生んだ思考

日本ハム・清宮幸太郎【写真:町田利衣】
日本ハム・清宮幸太郎【写真:町田利衣】

4回無死、入江のフォークを完璧に捉えて右翼席中段へ運んだ

■日本ハム 5ー3 DeNA(交流戦・8日・札幌ドーム)

 日本ハムの清宮幸太郎内野手が8日、札幌ドームで行われたDeNA戦でプロ5年目で最多タイの7号本塁打を放った。右翼手が数歩で追うのを諦めたほど完璧な一発に「打った瞬間だったので。気持ちよかったです」と頬を緩めた。

 3-0の4回無死だった。DeNA2番手の入江に対し、カウント1-2から4球目の甘く入ったフォークを捉えた。「追い込まれていた中で、ああやってホームランを打てたことは自信になります」と手応えの一発となった。

 前夜は今永の前にノーヒットノーランを食らった。自身は2回に四球を選んで唯一の走者となったが、2打数無安打に終わった。当然悔しさはあった。でも「自分がやりたいことができなかったときの方が悔しい。やることをやり切って抑えられたので、仕方ないというか。プロは相手も超一流なので、ミスショットもありましたけど相手が上だった。こうしとけばというのはなかったので、すぐに切り替えることができた」。気持ちをクリアにこの日の試合に臨めていた。

 実は屈辱の試合後には、ベンチで泣いていたのでは? と話題になっていた。どうやら汗を拭う仕草だったようで「“な”の字も出てないです。泣いてないですよ」と笑顔で全否定。「今日みんなしっかり打ちましたし、昨日は昨日で、今日はしっかり勝てた」と思いを代弁したように、チームは7安打5得点で連敗を5で止めた。

 ルーキーイヤーから3年連続で7本塁打、そして昨年は1軍出場なしに終わった清宮だが、自身最多に早くも到達。「いやもう、とっとと超えたいです」。超えるどころか、まだまだアーチを積み重ねていく。

(町田利衣 / Rie Machida)

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