辻監督が見せつけた強い西武の“伝統芸” じわじわプレッシャーが「うまく行った」

西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】
西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】

「外崎には変化球しか来ない」読みズバリ

■西武 3ー0 巨人(交流戦・8日・ベルーナドーム)

 西武は8日、本拠地ベルーナドームで行われた巨人戦に3-0で快勝し2夜連続のG倒を果たした。先発の與座海人投手が7回1安打無四球無失点の快投を演じ、最終的に3人の継投で巨人打線を零封。打っては4回、スクイズありダブルスチールありの多彩な攻撃で一挙3点を奪った。

 巨人先発のシューメーカーを一気に攻略した。両軍無得点で迎えた4回、1死から栗山、愛斗の連打で一、二塁のチャンスをつかむと、ブライアン・オグレディ外野手が左前適時打を放ち、まず1点先制。

 そしてなおも続いた1死二、三塁で、外崎修汰内野手がカウント2-1からスクイズを決めた。辻発彦監督は「前の打席で全然タイミングが合っていなかった(3球三振)からね。カウント1-1となったところで、ヘッド(松井ヘッドコーチ)や(平石)打撃コーチと話して、次がボールになったらいきましょうか、となった。ボールになれ、と祈ったら本当になったよ」とご満悦だ。

「外崎には変化球しか投げてこない。変化球ならどうにかなると思った」という指揮官の読み通り、外角低めのスプリットを見事に一塁線へ転がした。第1打席はスライダー、ツーシーム、スプリットに翻弄されて3球三振に倒れ、この第2打席も3球目までツーシーム、スプリット、ツーシーム。シューメーカーは本当に、外崎には変化球しか投げなかった。

三塁走者はスタートが遅れ、一塁走者は二塁に近づき過ぎ…それでも

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