西武・山川が3年ぶり6度目の月間MVP受賞 印象に残った一発は「マジでわからない…」

5月の月間MVPを受賞した西武・山川穂高【写真:宮脇広久】
5月の月間MVPを受賞した西武・山川穂高【写真:宮脇広久】

2019年3・4月度以来の受賞 5月は打率.321、9本塁打18打点をマークした

 日本野球機構(NPB)は9日、5月度の「大樹生命月間MVP賞」を発表し、パ・リーグ打者部門では西武・山川穂高内野手が受賞した。2019年の3・4月度以来3年ぶり6度目受賞となる。5月は月間打率.321、9本塁打、18打点。開幕直後の3月30日に右太もも裏の肉離れを負い、4月1日から18日間戦線離脱していたが、5月に華々しく復活を遂げた。6月9日現在で18本塁打を放ち、タイトル争いをリード。38打点もトップの楽天・浅村に1差。規定打席数にはわずかに足りないものの、打率も.318をマークしている。

 会見で報道陣から「5月に1番印象に残った打席、あるいは本塁打は?」と“定番”の質問を受けた山川は、しばらく記憶をたどった後、「どうしよう、1つも浮かんでこない。マジで全然わからないです。何かありましたっけ?」と真顔で返答した。「頭の中は今日の相手投手のことでいっぱいです」と“言い訳”。会場には笑いが巻き起こったが、このやりとりに好調の要因が表れていた気がする。

 2018、19年にいずれも40本台で2年連続本塁打王に輝いたが、一昨年は一転して打率.205、24本塁打。昨年も.232、24本塁打。2年続いた不振から、どうやら完全に脱したようだ。「過去2年の失敗を大いに生かせている。打撃フォームとメンタルが安定していることが、月間MVPを取れた要因だと思います」とうなずいた。

 理論派でシーズン中に打撃フォームを修正することも多いが、「今年は怪我をしようが何をしようが、打撃フォームは変えない。微調整はしても、根本的なものを変えないと決めています」と言う。

打席で「一喜一憂することをやめた。作業をこなしている感じ」

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