大谷翔平を惑わせた左腕は現代の野茂英雄? 往年の強打者らが指摘した“共通点”とは

野茂英雄氏(左)とヤンキースのネスター・コルテス【写真:Getty Images、ロイター】
野茂英雄氏(左)とヤンキースのネスター・コルテス【写真:Getty Images、ロイター】

野茂氏は「間違いなく打者のタイミングを狂わせた」

 ヤンキースのネスター・コルテス投手は今季ここまで5勝を挙げ、ア・リーグ東地区首位を走るチームのローテーションを支えている。変幻自在の“幻惑投法”でエンゼルスの大谷翔平投手を翻弄した左腕の打者のタイミングを外す術は、MLB日本投手最多の通算123勝を挙げた野茂英雄氏に通じるものがあるという。野茂氏と対戦したかつての強打者が語っている。

 コルテスは8日(日本時間9日)のツインズ戦で打ち込まれて敗戦投手になったが、同日終了時点で5勝2敗、防御率1.96の活躍をみせている。米放送局「FOXスポーツ」が放送するヤンキースの試合前番組では好調の要因を分析。速球とカットボールを自在に操れること、腕の角度を変えて投げられること、変幻自在のフォームで打者のタイミングを狂わせることをあげた。

 番組では、昨年の対戦で足をゆったり上げたり、超クイックで投げたりして大谷を苦笑させた動画を紹介。2005年に最多勝に輝いた往年の名左腕、ドントレル・ウィリス氏は「打者をいらだたせることができている。この彼のスタイルが好きだ。この後、打者は何をされるか、球がどこに来るかもわからない」と解説している。

 MLB通算1540安打&215本塁打をマークしたマイク・スウィーニー氏は、「現役時代に最もタイミングを狂わされた投手は?」との問いに野茂氏をあげた。「1995年にさかのぼりましょう。ヒデオ・ノモが浮かびます。実に見事だった。あのトルネード投法。そして足をとんとんとタップするしぐさ。打者にとってはやりにくかった。当時は(打者が)足を上げる時代で、ノモは間違いなく打者のタイミングを狂わせた」と熱弁。トルネード投法でメジャーを席巻した野茂氏の凄さを説明した。

【実際の映像】大谷翔平を惑わせた左腕&野茂英雄氏のトルネード 球界OBが指摘する両者の共通点(2分45秒~)

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