7年224億円のスターが“不良債権”から脱出? 1日7安打&3発の大爆発は49年ぶり

レンジャーズのマーカス・セミエン【写真:ロイター】
レンジャーズのマーカス・セミエン【写真:ロイター】

巨額契約を結びながら開幕43戦ノーアーチだったレンジャーズ・セミエン

 昨季ブルージェイズでシーズン45本塁打し、今季総額1億7500万ドル(約234億5000万円)の7年契約でレンジャーズに移籍したマーカス・セミエン内野手が“不良債権”からの脱出へようやく進みだした。5月27日(日本時間28日)、開幕43試合を終えての成績は打率.193、ホームランに至ってはゼロ。ところが44試合目にようやく初本塁打を放つと、その後の11試合では6本塁打と量産している。

 MLB公式サイトは「多くの人々が望んでいたより少し時間がかかったかもしれないが、セミエンはここ数週間、その期待に応え始めた」と記事で伝えている。44試合目でようやく1号、7日(同8日)に行われたガーディアンズとのダブルヘッダーでは2試合で3本塁打した。1試合目は4打数3安打、1本塁打。2試合目は4打数4安打、2本塁打という大当たり。1日に7安打、3本塁打を放ったのは1973年7月31日のジョー・モーガン(レッズ)以来の快挙だ。

「いい方向に進んでいると思う」と話したセミエンについては、米専門誌スポーツ・イラストレイテッドも「セミエンは彼のキャリアで最悪のスタートを切った。火曜日(7日)のダブルヘッダーの前の打率は.196だったが、終了後には.221に上げた」と報じている。

 昨季の45本塁打は二塁手としては史上最多記録で、チームの期待も大きいセミエン。シーズンはまだ100試合以上残っている。借金4でアメリカン・リーグ西地区の3位にいるチームを、どこまで引き上げられるだろうか。

(Full-Count編集部)

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