大谷翔平は「凄まじかった」 鬼気迫る逆転弾&4勝目…ネビン監督代行最敬礼

12号逆転2ランを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
12号逆転2ランを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

今季最速163キロマーク、先制された直後に逆転2ラン

■エンゼルス 5ー2 Rソックス(日本時間10日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手が9日(日本時間10日)、泥沼の14連敗をリアル二刀流で止めた。本拠地でのレッドソックス戦に「2番・投手兼DH」で投打同時出場。5回に起死回生の逆転12号2ランを放つと、投げても7回1失点で4勝目。チームは長いトンネルを抜け、フィル・ネビン監督代行は試合後「みんな大きな息を吐いていたよ。みんなにとってつらかった」と胸を撫で下ろした。

 まさにワンマンショーだった。マウンドでは初回から全開。2回に折れたバットが頭部付近を通過する冷や汗場面もあったが、動じず。3回2死三塁ではデバースを今季最速となる101.0マイル(約162.5キロ)で空振り三振を奪って雄叫びをあげた。今季最多の100球を投げ、7回4安打6奪三振2四球で1失点の快投だった。

 そしてバットで試合を決めた。1点を先制された直後の5回1死一塁で、右腕ピベッタの高めフォーシームを捉えて逆転の12号2ラン。2打席連発した5月29日(同30日)の本拠地・ブルージェイズ戦以来10試合45打席ぶりで、6月は初アーチとなった。ダイヤモンド一周ではガッツポーズ。投打同時出場での一発は昨年9月10日(同11日)の敵地・アストロズ戦以来通算4本目で今季初だった。

 2打席連続三振からの一撃に、ネビン監督代行は「三振したが、その後の打席は凄まじかった」と強調。ピンチで見せた101マイルには「彼は別のギアを持っている。球速が少し上がる。別のギアを持っていて、時にそれを見つけていた」と唸った。

 報道陣から腰の状態に関して問われると「彼のマウンドの存在感、立ち振る舞い、投げた後のリアクション、ショウヘイは良い状態に見えた」とも。リアル二刀流の“ひとり舞台”に、最敬礼していた。

(Full-Count編集部)

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