大谷翔平の“気遣い”に監督代行が感謝 緊張の就任初日に突然「Hey! 監督!」

取材に応じたエンゼルスのフィル・ネビン監督代行【写真:盆子原浩二】
取材に応じたエンゼルスのフィル・ネビン監督代行【写真:盆子原浩二】

ネビン監督代行が大谷の人間性を称賛「彼との会話を楽しんでいる」

■エンゼルス ー メッツ(日本時間11日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は、長いトンネルに入っていたチームを“グラウンド外”でも支えていた。9日(日本時間10日)のレッドソックス戦で球団ワーストの連敗記録は14でストップ。フィル・ネビン監督代行にとっては“メジャー初勝利”となったが、急に指揮を託され重責は計り知れない。ただ、二刀流の存在が心強いといい「私をリラックスさせてくれる」と感謝した。

 負の連鎖から抜け出してから一夜。10日(同11日)のメッツ戦を前に報道陣に対応したネビン監督代行は、大谷の人間性について語った。「彼はフレンドリーな人。同僚たちと一緒にいるのが好きなんだ。彼との会話を楽しんでいるよ」と強調。前日にリアル二刀流で4勝目&逆転12号のワンマンショーを演じただけでなく、試合以外でのチームへの貢献度も目を見張る。

 ジョー・マドン監督が解任され、急遽指揮を執ることになった7日(同8日)も、大谷から“気遣い”があったという。「初日でさえ、すれ違った際に『Hey! 監督!』という感じだった」とのやりとりを紹介。「彼はグレート。素晴らしい選手であり、同僚でもある」と改めて強調した。

 チームはこの日から、ナ・リーグ東地区首位を快走するメッツとの3連戦。さらに14日(同15日)からはナ・リーグ西地区首位のドジャースとの2連戦と強豪相手が続くが、大谷がグラウンド内外で支え、巻き返しへと導いていく。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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