ヤクルトとソフトバンクの勝負を分けた“差” 違い過ぎた主砲の状態と巡り

ヤクルト・村上宗隆(左)とソフトバンク・柳田悠岐【写真:荒川祐史、藤浦一都】
ヤクルト・村上宗隆(左)とソフトバンク・柳田悠岐【写真:荒川祐史、藤浦一都】

勝負を避けられない満塁で主砲・村上に打順が回る“流れ”

 ソフトバンクは11日、本拠地PayPayドームで行われたヤクルト戦に4-7で逆転負けを喫した。「タカガールデー」としてピンク一色に染まった中で行われた一戦は、1点リードの6回に嘉弥真が村上に逆転満塁弾を被弾して敗戦。2連敗で楽天に抜かれ、首位から陥落した。

 チーム状態の差をまざまざと見せつけられる敗戦となった。ソフトバンクは初回に野村勇の5号2ランで先制。1点差で迎えた4回には松田の2点適時二塁打でリードを3点に広げた。だが、5回に先発の大関が村上に2ランを浴びて1点差。6回には再び村上に逆転満塁本塁打を喰らった。

 1点リードの6回からソフトバンクベンチは逃げ切りを図った。5回までに103球を投げていた大関に代えて、津森をマウンドへ。捕手も若い渡邉陸から甲斐にスイッチした。だが、津森が長岡、塩見、山崎に3連打を浴びると、後を受けた嘉弥真が2死満塁で村上に逆転満塁弾を浴びた。甘いボールではなかったが、目下、絶好調の燕の主砲を抑えることはできなかった。

 交流戦で史上初となるパ・リーグ全球団に勝ち越して完全優勝を決めたヤクルト。これでリーグ戦から通じて9カード連続勝ち越しと、チーム状態は絶好調。かたやソフトバンクは6月に入って4勝6敗。主砲の柳田やグラシアルが不調に陥っており、打線の繋がりを欠く苦しい状況の中で戦っていた。

チャンスで好調な村上に回るヤクルト、不調な選手に回ったソフトバンク

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