吉田輝星、地元秋田で先発 新庄監督「ラストチャンス」、甲子園に続く“粋な計らい”

日本ハム・吉田輝星【写真:荒川祐史】
日本ハム・吉田輝星【写真:荒川祐史】

21日の楽天戦で1428日ぶり凱旋、先発残留かけた勝負

 日本ハムの吉田輝星投手が、21日に秋田・こまちスタジアムで行われる楽天戦に先発する。高校時代までを過ごした地元で、同球場は金足農業高時代に甲子園出場を決めた思い出の場所。新庄剛志監督の期待に応え、先発勝利を目指す。

 高校3年生だった2018年7月24日、秋田大会決勝で明桜を破って優勝を果たした。それから1428日の時を経て、21歳になった吉田が再び秋田のマウンドに立つ。ビッグボスが「秋田、先発でいきます。ラストチャンス」と明言した。

 吉田は開幕3戦目だった3月27日ソフトバンク戦(PayPayドーム)に先発して4回3失点。その後は救援に転向して結果を残し、5日の阪神戦(甲子園)で再び先発切符をつかんだが、大山に3ランを浴びるなど3回4失点で敗戦投手となっていた。

 前回登板について「あの感じだと先発ダメでしょ」と手厳しかった指揮官だが「悪いボールじゃなかったけど、絶好調の大山君がうまく打った」という。だからこそ「秋田で5回投げてくれたらまた次あるし。ラストという気持ちでどれだけ本人投げられるか」と、もう1度チャンスを与えた。甲子園での先発を決めた際には「俺、粋な計らい好きじゃん」と話していたビッグボス。再び“粋な計らい”をプレゼントした。

 吉田にとってプロ2年目だった2020年5月にも秋田で楽天-日本ハムが予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で開幕が延期となり中止となった。ついに行われる一戦は、すでにチケット完売。大きな注目を集める中、吉田が地元に凱旋する。

(町田利衣 / Rie Machida)

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