「早く3割を切りたいくらい」20号一番乗り、西武・山川が打率に興味を示さないワケ

「本塁打と打点は減らない。減らないものに特化していきたい」

 11日に規定打席に到達し、リーグ打率ランキングの3位に登場。12日現在、1位の日本ハム・松本剛(.358)、2位のソフトバンク・今宮(.343)には水をあけられているものの、3冠王も夢ではない位置につけている。

 だが、本人は「打率のように、上がったり下がったりするものはあまり考えないようにしています。本塁打と打点は減らない。僕は減らないものに特化していきたい」と取り合わない。「僕は5打数5安打より、5打数1安打1ホーマーの方が絶対いいですから。打率は相当悪くなければ、ある程度でいいかなと」とあっけらかんと言い切る。

 そうは言っても、新聞や球場のビジョンに自分の打率が表示されていれば気になり、下げたくないと思ってしまうのも人情だ。「早く3割を切りたいくらい」とまで言い、「僕が3割台を打てるわけがない。ねえ? 引っ張ってばかりいる人が」と笑った。

 確かに、山川が規定打席をクリアした上でマークした自己最高打率は2018年の.281。しかし今のところ、技術面、精神面の安定ぶりはいずれも過去最高レベルに見える。気がついたら首位打者まで獲得していたりして……。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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