鷹が行った燕ファンへの“粋なおもてなし” なぜ「ピンクの傘」を作ったのか?

球団の垣根を超えて「ピンクリボン運動」をより多くの人に…

 それだけではない。「タカガール・デー」の大きな目的の1つとして、先にも記した「ピンクリボン運動」がある。乳がんの撲滅、検診による早期発見は、球団関係なく全ての女性に対して啓発すべきこと。だからこそ「ビジターファンも含め、乳がん検診等の啓発が出来ればという想いもあり、デザインには“ピンクリボン”を取り入れました」と語っている。

 実際にヤクルトのファンからも好評だったという。球団担当者は「とても喜んで頂けました。ニュースを公開した直後から『ありがたい企画』『かわいい』というお声もたくさんいただき、とても嬉しかったです」と語る。残念ながら、この3連戦、ソフトバンクは3連敗を喫し、レフトスタンドではこの“ピンクの傘”が何度も踊ることになってしまったものの、ビジターのファンにも喜び、楽しんでもらおうという思いは通じた。

「ホークスファンはもちろん、ヤクルトファンにとっても、タカガールデーが楽しい野球観戦の思い出になって頂けたのであれば、とても嬉しいです」と担当者も胸を撫で下ろした今年の「タカガール・デー」。試合結果はさておき、ソフトバンクファンも、そしてヤクルトファンも、ピンクに染まったスタンドに魅せられた2日間だったのではないだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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