中日根尾は「1軍で活躍してこそ評価される」 野手3人を投手転向に導いた名伯楽の思い

中日・根尾昂【写真:荒川祐史】
中日・根尾昂【写真:荒川祐史】

オリックス2軍監督時代に嘉勢敏弘、萩原淳、今村文明の野手3人を投手に転向

 プロ野球は17日からリーグ戦が再開したが、大きな注目を集めたのが中日・根尾昂外野手だ。野手から投手に転向したことで賛否両論が巻き起こっている。そんな中、野球評論家でオリックス2軍監督時代には同時期に3選手を野手から投手に転向させた経験を持つ新井宏昌氏は「プロ野球選手は1軍で活躍してこそ評価される」と持論を口にした。

 根尾は高卒4年目の今シーズンは外野手1本でスタートしたが途中から2軍で遊撃手を経験。そして、シーズン途中では異例となる投手転向となった。これまで野手登録ながら1軍では2試合に登板。150キロをマークし、安定した制球力を見せているだけに、今後どのように成長していくか注目が集まっている。

 野手から投手に転向した選手を多く輩出しているのがオリックスだ。2000、2001年に2軍監督を務めていた新井氏は「元々、高校時代に投手経験がありながら野手としてプロに入団した3人のことを思い出します。彼らは野手としては結果は出ませんでしたが、投手として活路を見い出した」と語り、嘉勢敏弘、萩原淳、今村文明の名前を挙げた。

嘉勢は通算136試合、萩原は3球団を渡り歩き通算270試合、今村も通算47試合に登板

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