世界大会は“7回制に短縮”なのに「投手多めに」 大学侍Jの監督が明かす起用法

代表選考合宿に参加中の日体大・矢澤宏太(左)と亜大・青山美夏人【写真:伊藤賢汰】
代表選考合宿に参加中の日体大・矢澤宏太(左)と亜大・青山美夏人【写真:伊藤賢汰】

今大会から9回制→7回制に、大久保監督は継投策を明言

 侍ジャパン大学代表の選考合宿2日目の19日、神奈川・平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで、紅白戦が行われた。最終日の20日にメンバー24人が決定し、7月にオランダで行われる「第30回ハーレムベースボールウィーク」に挑む。この大会では、今年から7イニング制を採用。投手起用や采配も変わってきそうだ。

 紅白戦では、投手は2イニングずつ登板。大学代表の大久保哲也監督(九産大)は「まず守りをしっかり」との方針を掲げ、バッテリー中心のチーム作りを目指す。

 今大会から、通常の9イニングではなく、7イニング制が採用される。従来に比べて投手の負担は減るが、「なるべく負担をかけたくないので、例年よりも(投手を)多めに選出できたらと思っています」。そう大久保監督は意向を明かした。

 2イニング少ないため、序盤の失点が結果に直結する。「なるべく最少失点で終わらせたい。1試合3人から4人で回していければ。先発は4回から5回くらい」。序盤から良い投手をつぎ込んでいく継投策を考えている。

 投手に求めるのは、縦系の変化球。対戦経験のない国際大会では縦に落ちるボールが武器になる。「落ちるボールでいかに三振が取れるか。そこを見ています」と話す。

 選考合宿には、右腕15人、左腕3人が参加している。この日は、日体大・矢澤宏太投手(4年・藤嶺藤沢高)や、全日本大学選手権を制した亜大のエース・青山美夏人投手(4年・横浜隼人高)らが好投を見せた。“守りの野球”を掲げる大久保ジャパンは、2連覇に向けどのような選考をするのだろうか。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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