大谷と新人王争った「超新星」が復活? わずか60試合で“過去2年分”の躍動

ヤンキースのグレイバー・トーレス【写真:ロイター】
ヤンキースのグレイバー・トーレス【写真:ロイター】

トーレスはここまで13本塁打で、過去2年の本塁打数を超えた

 2年間不振に苦しんだヤンキースの24歳が、目覚ましい復活を遂げている。グレイバー・トーレス内野手が19日(日本時間20日)に行われた本拠地でのブルージェイズ戦で13号ソロを含む3安打の活躍。チームは敗れたものの、この3連戦は13打数7安打と好調だ。ここ2年は大不振に陥っていたが、今季はここまで13本塁打32打点と、60試合の出場で、すでに昨年を超える成績を残している。

 ルーキーイヤーの2018年に24本塁打を放ち、ア・リーグ新人王争いでは大谷翔平投手(エンゼルス)と争って3位だったトーレス。2019年にも38本塁打を放って頭角を表していたものの、その後の2年間は3本、9本と不振に苦しみ、辛口で知られるニューヨーク紙には「まさに最悪」とまで酷評されていた。

 その不振が嘘のような今季の大活躍。この日は敗れたものの、ヤンキースのアーロン・ブーン監督はトーレスについて「今日もすばらしい打席内容だった。タイミングはバッチリだし、パワーを発揮できるフォームで打てている」と絶賛していた。

 これには、不振時には酷評していた地元紙「NYポスト」も見事なまでの“手のひら返し”。ブルージェイズとの3連戦の働きを「怪物ぶりを発揮した」と評価し「パワーが復活し、好調な打棒も戻ってきている。昨季は打撃不振だったが、今季ここまで球界1ともいえるヤンキース打線でカギを握る存在になっている」と絶賛している。

 名門球団を背負うプレッシャーに打ち勝ち、再び輝きを放っているトーレス。まだ中盤に差し掛かったばかりの今季、どんな成績を残すだろうか。

(Full-Count編集部)

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