試合後も続いた捕手との意見交換 天才的な感覚持つダルビッシュが徹底する相互理解

試合中だけではなく終了後も“相棒”のノラと意見交換

 マスクをかぶるノラとの呼吸も合わなかった。序盤はサイン交換が長くなりプレートを外す場面がいつになく目立った。試合後のクラブハウスで、ダルビッシュはめずらしく報道陣を待たせノラと意見交換を続けた。そして、会見では、ここまでノラのリード面を称えてきたが、配球面でズレが生じていたことを明かした。

「僕は基本的にフィーリングのピッチャーなので。球種も多いですし。ノラの場合はバッターのスイングを見ている。だからそこから見て次の球を決めるっていう。僕はスイングとかというよりも自分のフィーリングであったりとか、相手のデータであったりというのが頭にあるので。そこから総合して、次の球を決めていくから。そこでどうしても合わなくなってくるということがある。そこはカラティニとも結構あったので」

 捕手との徹底的な意思疎通を図る姿勢は崩さない。天才的な感覚を持つダルビッシュは昨年までの相棒カラティニをも引き合いに出して「ケンカもした」と笑い交じりに話した。

 タイムを取ったマウンドで、攻撃中のダグアウトで、ダルビッシュとノラは相互理解への妥協点を見いだしていった。2回は8球で3者凡退。3回は走者を一、二塁に背負う投球で19球を投げたが、降板する7回までの4イニングを44球で収めた。

「7回をちゃんと投げたっていうところは褒められます」

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