西武やロッテは“緊急補強”必須? 打撃指標で見るパ・リーグ各球団の“泣き所”

西武・愛斗(左)とロッテのレオネス・マーティン【写真:荒川祐史】
西武・愛斗(左)とロッテのレオネス・マーティン【写真:荒川祐史】

西武は捕手、二塁手、中堅手&右翼手でリーグワーストの数値

 日本のプロ野球は長いシーズンも半ばを迎え、各球団とも長所や短所が鮮明に現れる時期になった。現有戦力では足りない部分を補うために今後、7月31日の期限までにトレードなど補強に乗り出す球団もあるだろう。ここではセイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを活用し、パ・リーグ6球団のポジションごとの弱点(投手を除く)を検証する。

 ここでは「wRAA」を用いた。「wRAA」はリーグの平均的な打者に比べてどれだけチームの得点を増減させたかを示す指標。平均的な打者は0になり、優れた打者は正の値が大きくなる(数値は23日時点)。

 西武は捕手が「-17.0」でワースト。森友哉が怪我で長期離脱し、復帰後の状態が上がらないのが痛い。他にも二塁は「-4.8」、中堅手は「-5.4」、右翼手は「-6.4」でどれもリーグワースト。パドレス傘下3Aエルパソを自由契約となった秋山翔吾外野手は喉から手が出るほど欲しい存在だろう。

 ロッテも課題のポジションが多い。三塁手の「-8.1」、左翼手の「0.3」、指名打者の「-5.2」はいずれもリーグワースト。捕手は「-13.7」、遊撃手は「-9.4」、右翼は「-3.0」で5位で、最も上位は二塁手の「5.5」で3位だ。チーム打率.220はリーグ最下位。顕著な打撃不振が数値にも如実に現れた。

オリックスは遊撃手が最下位、ソフトバンクは一塁手と三塁手が課題

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