逆転劇の始まりは「懲罰交代」 人情派のDeNA三浦監督が見せた“厳しさ”の理由

「試合に出たいやつは他にたくさんいる」人情派が見せた厳しさ

 5回には、ソトが西勇得意の内角シュートを逆方向の右翼席へ運ぶ勝ち越し6号ソロ。続く6回にも大和が中前適時打、ソトが右翼席フェンス直撃の2点二塁打を浴びせ、試合前の時点でリーグ2位の防御率1.99を誇っていた西勇から今季ワーストとなる6点を奪い、KOした。

「よく試合をひっくり返したが、まだまだミスが出ている。勝ったからよかった、で終わらずに、ミスをなくしていかないと勝ちは続いていかない」。三浦監督はあえてナインに釘を刺した。そして楠本についてもう1度、「スキを見せたら、相手にもやられるし、(味方ベンチにも)試合に出たいやつはたくさんいる。スキを見せた自分をどう感じるかですよね」と言及した。

 この日は、開幕直前に右肘のクリーニング手術を受け戦列を離れていたオースティンが、2軍のイースタン・リーグ西武戦に「3番・DH」で実戦復帰。左中間への本塁打を含め3打数2安打2打点をマークした。今後オースティンが1軍に戻ってくれば、外野のポジション争いはさらに激化する。一方で、昨季最下位に沈んだチームは今季も好不調の波が激しく、5位に低迷しているのが現状だ。普段は人情派で知られる“ハマの番長”だが、浮上のため断固たる姿勢を示した。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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