古巣残留を願った主砲に“背いた”代理人…再契約オファーを秘匿? 解雇報道で騒動に

ドジャースのフレディ・フリーマン【写真:Getty Images】
ドジャースのフレディ・フリーマン【写真:Getty Images】

ブレーブスからの最終オファーをフリーマンに伝えなかったと米記者が伝えた

 2021年シーズン終了後にブレーブスからFAとなり、ドジャースに6年総額1億6200万ドル(約218億6500万円)で移籍したフレディ・フリーマン内野手が自身の代理人を解雇したと米メディアが伝え、波紋を広げている。米記者によると、代理人がブレーブスからの“最終オファー”をフリーマンに伝えなかったそうだ。フリーマンはこの事実を最近知り、解雇したというが、代理人側はこの事実を強く否定している。

 32歳のフリーマンは2007年ドラフト2巡目でブレーブスに入団し、昨年まで所属。20年にMVPに輝き、昨年はチームの世界一に大きく貢献した。オフにFAとなり残留交渉を続けていたが折り合わず、ブレーブスが3月14日に同じ一塁手のマット・オルソンをトレードで獲得したこともあり、フリーマンは3月17日にドジャースと契約を結んだ。

“騒動”の発端は、フリーマンが長期に渡って代理人を務めていた「エクセル・スポーツ・マネジメント」のケーシー・クロース氏を解雇したと、米スポーツ専門局「ESPN」のバスター・オルニー記者が6月28日(日本時間29日)に伝えたこと。理由は契約交渉でのクロース氏の対応にフリーマンが不満を持ったためとしている。ただフリーマン自身は、MLB公式に対しての声明文で事態は「流動的」としている。

 しかし翌29日(同30日)、今度は米メディア「FOXスポーツ・ラジオ」のダグ・ゴットリーブ氏が自身のツイッターに衝撃的な文言を投稿。クロース氏がフリーマンに対してブレーブスからの最終オファーを伝えなかったとした。この最終オファーを伝えていれば、フリーマンがブレーブスと契約することを知っていたとも伝えている。さらに、フリーマンはこの事実を6月24~26日のアトランタ遠征の際に知り、クロース氏の解雇に踏み切ったと綴った。

 一方、「エクセル・スポーツ・マネジメント」はゴットリーブ氏のツイートに反論。「事実と全く異なる」とし、「法的手段も検討している」と強く否定した。そしてクロース氏は30日(日本時間7月1日)、「誤った情報が繰り返されていることに傍観しない。私たちはフリーマンに提案された全てのオファーを伝えた」とESPNに対して声明を発表したという。

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ブレーブスがフリーマン側に提示した最終オファーの条件は5年総額1億4000万ドル(約189億円)。カリフォルニア州とジョージア州の税率が異なること、ドジャースの契約では年俸の一部が後払いになることなどから、ドジャースと結んだ6年1億6200万ドルの契約とよりも“少し高額になる”という。果たして本当にブレーブス側の最終オファーは“秘匿”されたのか、真相はいかに……。

(Full-Count編集部)

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