佐々木朗希は「千葉の申し子」 1試合19奪三振の大先輩が解説「苦にする様子がない」

右手のマメがつぶれ4回で降板も「大きな離脱の可能性は低いと思います」

 圧倒的な投球を続けていただけに、気になるのは出血した指の状態だ。「4回は明らかに投球がおかしくなった。左打者の外角に抜けるボールも多くなった。それほど、投手の指は繊細です。ですが、4回は最後まで投げ切っていた。皮が完全にめくれていると時間はかかるが、長期離脱の可能性は低いと思います」と野田氏は指摘する。

 佐々木朗は7月26日、27日に開催されるオールスターゲームのファン投票最終中間発表では先発部門で1位。このまま選出される可能性は高い。軽症なら夢の祭典には間に合いそうだ。

 強風のZOZOマリンで快投が続く佐々木朗。大半の投手が嫌がるという舞台だ。野田氏も日本記録の19奪三振をここ千葉で達成したが「風が気になり、好きではなかった」と振り返る。

 そんな状況でも苦にすることなくマウンドを支配する右腕を「毎回風が違う中で、リリースポイントがなじむのにも時間がかかる。ですが、佐々木は苦にする様子がない。完全に風を味方にしている、千葉の申し子と言っていいでしょう」。この日は緊急降板となったが、背番号「17」が後半戦のキーマンになるのは間違いなさそうだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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