エンゼルス低迷の原因は「半分が自動アウト」 大谷&トラウト在籍も下位打線“壊滅”

エンゼルスのブランドン・マーシュ【写真:ロイター】
エンゼルスのブランドン・マーシュ【写真:ロイター】

「ジ・アスレチック」は「下位打線は奈落の状態」とバッサリ

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスが低迷している。2日(日本時間3日)に行われたアストロズ戦では投手陣が5本の本塁打を打たれて大量9失点。打線もわずか3安打に封じられて、得点は3回にウォードが放ったソロの1点のみ。同地区首位のアストロズに2試合続けて完敗し、ア・リーグ西地区の4位に転落した。

 シーズン序盤は白星を積み重ね、一時は地区首位にも立っていたエンゼルスだったが、5月半ばを境に急失速。5月下旬から6月上旬にかけて球団ワーストとなる14連敗を喫するなど、6月は10勝18敗と大きく負け越すことに。7月に入っても復調の兆しは見えず、アストロズとの2試合はまさに完敗という内容だった。

 エンゼルスの低迷の原因はどこにあるのか。不安定な投手陣に目が行きがちだが、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「エンゼルスの下位打線は奈落の状態で、チームの足かせになっている」と指摘。大谷、トラウトの後ろを打つ打者たちが“壊滅的”な状態にあることが敗因となっているとした。

 6月の月間打率で見ると、ベラスケスは.114、マーシュが.157、ウェイドが打率.204、スタッシーが打率.177となっているなど、5番以降を打つ打者たちの打率が軒並み1割台。「ジ・アスレチック」の記事では「エンゼルスが驚異的な割合で負けている理由は数多くある。その中でも主要なものが、半分の打者がほぼ自動アウトになっている打線だ」とバッサリと斬り捨てられている。

 2日(同3日)に2016年盗塁王のジョナサン・ビヤー内野手を獲得。現在10試合の出場停止処分を受けているフィル・ネビン監督代行も「明らかに、下位打線が苦戦している」と認めた上で「そこに少し(戦力を)加えることは助けになるほかない」と新戦力に期待を寄せる。トラウト、大谷という球界屈指の強打者を抱える一方で、その他の打者の貧打ぶりが課題として浮き彫りになっているエンゼルス。プレーオフ進出のためには、ここへのテコ入れは避けられないかもしれない。

(Full-Count編集部)

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