大混戦のパ最多勝&最多セーブ争いを展望 トップのオリ山本と西武増田は有利?

最多セーブ争いは現在トップの西武・増田が有利?

 最多セーブ争いでは、西武の増田達至投手がリーグトップを走り、オリックスの平野佳寿投手がそこから2セーブ差。さらに、楽天の松井裕樹投手とロッテの益田直也投手も僅差で追っており、接戦の様相だ。増田は今季喫した失点はここまでわずかに1。圧倒的な投球を披露している。

 日本ハムでは、シーズン序盤から抑えを務めた北山亘基投手に疲労の色が見え、ソフトバンクは森唯斗投手の不振により、主にリバン・モイネロ投手が代役を務めている。この2球団は守護神を固定しきれていないが、それ以外の4球団の守護神は、それぞれ一定以上のペースでセーブ数を積み上げていると言える。

 セーブはチームが勝利する時にしか記録されないため、チームの戦いぶりとも密接に関わってくる。しかし、今季のパ・リーグは1位から5位までの勝利数に大きな差はない。そのため、チーム成績の影響で大きく有利となる投手がいるとは考えにくいところだ。

 しかし、西武は水上由伸投手、平良海馬投手がいずれも防御率0点台と、セットアッパーの質が非常に高い。その一方で、チーム打率と総得点はいずれもリーグ5位と、4点差以上に広げる追加点が入る可能性も高いとは言い難い。そのため、増田はセーブシチュエーションで9回を迎える機会が多くなりやすい。こうした環境の面からも、増田投手がやや優位に立っていると言えよう。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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