大谷翔平への「畏敬の念を減らすな」　米老舗メディアが“MVP最右翼”に推すワケ

「スポーティング・ニュース」が主張「畏敬の念を減らしてはいけない」

　昨季ア・リーグMVPを受賞した大谷翔平投手は8日（日本時間9日）終了時点で打者として打率.262、19本塁打54打点10盗塁、OPS.849をマーク。投手では8勝4敗、防御率2.44の成績を残している。ア・リーグではヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が既に30本塁打と驚異的な活躍を見せているが、米老舗メディア「スポーティング・ニュース」は大谷が今季MVPの最右翼であるとし、「そうでないと言い張るのは愚かだ」と主張している。

　記事は、ジャッジら強烈な成績を残している選手たちに敬意を表しつつも、何かなければ大谷が「その男（MVP）だ」と指摘。大谷がやっていることは「一度もなかったこと」で「彼の偉業を普通のことと思ってはいけない」と強調している。今年は昨年ほどではないが「その近くまでいくだけでも2年連続受賞を確かなものにするに十分だ。彼は間違いなく近くまで来ている」とし、「投手としてのパフォーマンスが傑出している」と称賛している。

　また、「打撃も静かというわけではない」と解説。今季も30本塁打＆100打点を超えるペースで20盗塁以上も決めそうだと伝えている。米データサイト「ベースボール・リファレンス」算出のWARは4.2でリーグトップ（日本時間8日時点）。チームで3番目に価値のある打者（WAR1.5）で、最も価値のある投手である（WAR2.8）とし「1つのロースター枠でオールスター選手2人分の活躍をしている」とその価値を評している。

　こうしたことから昨年同様に「トータルの価値で彼以上のものをもたらす選手がいると主張するのは難しい」と記事は説明。「毎晩のように新しいショーを提供していた2021年の後でさえ誰もしたことがないようなことをやり続けている。頻繁に起きるからといって、畏敬の念を減らしてはいけない」と主張している。

（Full-Count編集部）