「技術が足りないと思うしかない」 1試合4失策…西武辻監督も悩ましい拙守連発

今季238失点中41失点がエラー絡み「しっかり守ってやらないと」

 辻発彦監督は試合後「守備の乱れが全て失点に結びついたからね。こういう日もあるとは思うけれど、しっかり守ってやらないと。お互いさまだから、エラーした時には投手が頑張ってあげればいいんだけれどね」と淡々と振り返った。現役時代に二塁手としてパ・リーグ歴代最多のゴールデングラブ賞8度を誇った指揮官としては、チームの拙守連発がもどかしかっただろう。

 西武投手陣は12日現在、238失点のうち自責点は197。単純に計算すれば、41失点がエラー絡みだ。辻監督は「技術が足りないと思うしかないでしょ。エラーだけはね。誰だって適当にやっているわけではなく、必死にやっての結果だから。練習していくしかない」と言葉を絞り出した。

 この日、源田と高木渉外野手が試合中盤に途中交代した。2人とも、試合前に受けた新型コロナウイルスのスクリーニング検査で「陽性疑い」を示す数字が出たことが試合中に伝えられたため。正式な検査結果は13日に判明する見込みだ。前日の11日には、松井稼頭央ヘッドコーチが発熱。抗原検査の結果、感染が確認され、この日からチームを離れた。思わぬ失策増とコロナ禍。昨季最下位からの浮上には光明が差しているだけに、不気味な影を1日も早く払拭したいところだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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