苦言が一夜で称賛に…鷹リチャードの2打席連発を呼んだ藤本監督の「魔法の言葉」

ソフトバンクのリチャード【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのリチャード【写真:藤浦一都】

前日は本塁打を放つも「何でもかんでも決めて振りにいってるだけにしか見えない」

■ソフトバンク 4ー2 オリックス(13日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは13日、本拠地・PayPayドームでオリックスと戦い、4-2で勝利した。野村大樹内野手が初回に先制の2点適時打を放つと、リチャード内野手が2打席連発と昨季2軍で指導を受けていた“藤本チルドレン”2人で全4打点。投げては復帰登板となった千賀滉大投手が7回1安打2失点と好投し、7勝目を挙げた。

「去年の2軍の3番、4番が4打点あげてるんだから大したもんですよ」。連敗を5で止めた藤本博史監督が表情を綻ばした。「6番・一塁」でスタメンに抜擢した野村大が先制の2点打、リチャードは好投手・宮城から2打席連発。監督就任直後から名前を挙げて期待をかけてきた若鷹2人が、コロナ陽性者と怪我人が続出し、苦境にあるチームの救世主となった。

 インパクト十分だったのがリチャードだ。3回に宮城の初球のスライダーを捉えて右翼スタンドへ2試合連発の2号ソロ。さらに4回には、今度はフルカウントから同じように左腕のスライダーを捉えて左翼席へと運んだ。試合開始直後から腰に違和感を抱えたままプレーしていた。それでいて2本塁打。特に2本目は完全に詰まっていたものの、ホームランにする驚異のパワーを見せつけた。

 前日の試合で今季1号本塁打を放っていたリチャード。ただ、それ以外の打席の内容が悪く、指揮官から「何でもかんでも、決めて振りにいってるだけにしか見えないっていうところが、もっともっと勉強しないといけない」と苦言を呈されていた。小久保裕紀2軍監督からも指摘されていたように、打席でのアプローチには大きな課題を抱えていた。

「両方打ちに行ったら打てないよ。打つんだったら内か外かハッキリしていったらどうだ」

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