マリナーズ強さの秘密は? イチロー時代以来の11連勝、PO狙えるチームの“エネルギー”

14日(日本時間15日)のレンジャーズ戦に勝利し11連勝としたマリナーズ【写真:ロイター】
14日(日本時間15日)のレンジャーズ戦に勝利し11連勝としたマリナーズ【写真:ロイター】

チーム歴代2位の連勝に指揮官「信じられないくらいすごい」

 マリナーズの勢いが止まらない。14日(日本時間15日)のレンジャーズ戦にも6-5で勝利し、実に2001年以来21年ぶりの11連勝中だ。2001年のマリナーズといえばイチロー、佐々木主浩という日本人の主力選手が在籍、年間116勝というメジャー記録に並ぶ勝ち星を残し、地区優勝を果たしたシーズンだ。それ以来となる強さの要因を、MLB公式サイトが分析している。

 11連勝は2001年に記録したチーム記録の15連勝以来となる長さだ。現在48勝42敗で、ア・リーグのワイルドカード圏内にいる大健闘。14日の試合も2回までにつけられた4点差をひっくり返す力強い勝利だった。終盤の7、8回だけで計5点を奪い、連勝を伸ばした。

 MLB公式サイトが掲載した「この選手たちは立ち向かっていく マリナーズが11連勝」と題した記事は、先発して6回を投げたマルコ・ゴンザレス投手の「きょうはビハインドの時も、ベンチはエネルギーに満ちあふれていた。今季はずっとそんな感じだ。どの試合も最後までチャンスがあるから、パニックになることはない」というコメントを紹介している。誰もがそんな様子なのだという。

 0-4で迎えた4回にランニング本塁打を放つなど、この日3安打したサム・ハガティは「野球は伝染する。だからきょうのように珍しいことが起こると、チームの起爆剤になりうる」と話した。マリナーズの選手のランニング本塁打は2007年6月15日のウィリー・ブルームクイスト以来14年ぶり。記事はさらにハガティの「三塁を回った時に足を砂に取られるような感覚があったが、1点を返すために全力を尽くした」というコメントを紹介している。

 マリナーズは6月中旬のエンゼルス5連戦で負け越したのを最後に、7カード連続勝ち越し中。スコット・サービス監督は11連勝に「信じられないくらいすごい」と興奮を隠さない。そして「楽しいメンバーで、みんな競り合うのが好き。努力する人間はたくさんいるが、うちの選手たちはそれ以上に、毎晩毎晩、敵に立ち向かっていくんだ」。日に日に自信をつけたチームは、イチローたちが残した成績にどこまで近づけるか。

(Full-Count編集部)

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