2年連続打率1割台→“ボンズ級”に覚醒 「入団時は疑問視」の元球宴男をNY紙絶賛

ヤンキースのマット・カーペンター【写真:ロイター】
ヤンキースのマット・カーペンター【写真:ロイター】

昨季までカージナルスで低迷→今季レンジャーズとマイナー契約も退団

 ヤンキースのマット・カーペンター内野手が16日(日本時間17日)、本拠地でのレッドソックス戦に「6番・右翼」で出場し、2本塁打を含む4打数2安打7打点と大暴れした。カージナルス時代の昨季まで2年連続で打率1割台と低迷していたが、新天地で信じられないほどの覚醒。地元のニューヨーク・ポスト紙も「満員だったヤンキースの外野陣に割って入った」と注目した。

 初回の第1打席で12号3ランを放つと、5回の第3打席には13号3ラン。今季出場30試合目で、1試合2発は実に3度目となった。同紙によると、ヤンキースでの最初の30試合で13本塁打は球団新記録となった。「寿命が延びた気分。選手としてのキャリアの面でね」と語るカーペンターのコメントも紹介した。

 今季はレンジャーズとマイナー契約するも、自由契約を希望して退団。球宴選出3度を誇る36歳のベテランは、再起をかけて今年5月に名門の一員に、「何が起きるかわからないもの。僕にチャンスを与えてくれる球団がある保証はなかった。だからこそ、今ここでとても楽しんでいるよ」と言う。

 米スポーツ局「ESPN」の「スタッツ&インフォ」によると、1961年以降に最低90打席以上立った打者の中で、シーズン最初の30試合でOPS1.400以上は史上5人目。過去にはバリー・ボンズらが名を連ねている。突如の覚醒に、MLB公式サイトでヤンキース番を務めるブライアン・ホック記者は「入団時に疑問視されていたが。今はどうだろうか?」と驚きを隠せないようだった。

 ヤンキースファンにとっては“嬉しい誤算”。球団公式ツイッターには「この男は異次元」「この男は現実離れしている」「即座に彼の銅像をヤンキースタジアムの外に建てなきゃね」などと注目していた。

(Full-Count編集部)

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