巨人、衝撃の投壊は「記憶にない」 3戦8被弾26失点…専門家が危惧「全てが悪循環」

「伝統的に巨人は投手力。ここまで投手で苦しむ姿を見るのは記憶にない」

 セ・リーグの登板数上位10傑には鍬原(40試合、防御率5.15)、今村(38試合、防御率4.71)、大勢(35試合、防御率2.08)、平内(35試合、防御率3.82)、高梨(35試合、防御率2.33)の5人が名を連ねている。先発陣を見ても戸郷、菅野以外は不調で、先発投手が早いイニングで降板するなど中継ぎにかかる負担も大きくなっている。

 守護神・大勢まで繋げられない状況に新井氏は「先発が早く降板することで、リリーフに負担もかかる。チームで最も多く投げている鍬原、今村も防御率は4、5点台。それでも投げないといけない状況。若い投手も1軍で投げているが、それだけ投手がいないということ。全てが悪循環に陥っている」と口にする。

 巨人はここまで93試合を消化しているがチーム防御率3.98、415失点は12球団ワースト。チーム本塁打こそ12球団トップの105本と圧倒的な数字を残しているが、それ以上に投手陣の崩壊が深刻だ。

「坂本の離脱、岡本和の不調もあるが、もはや“打”の問題じゃない。今の状況はよほど先発投手が頑張らないと苦しい。前半は大勢が連続セーブの滑り出しを見せたが、今はそこに繋ぐのが大変。私も現役時代を含めプロ野球の世界に長く関わっているが、伝統的に巨人は投手力。ここまで投手で苦しむ姿を見るのは記憶にない」

 18日からは敵地・神宮で首位ヤクルトと3連戦が待っている。初戦のマウンドにはエース・菅野。疲弊しきったブルペン陣を助けることができるか、注目が集まる。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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