ドラフトで示された大谷翔平の影響力 最速163キロ左腕ら2球団が“二刀流”を1位指名

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ジャイアンツは投手兼一塁手のレジー・クロフォードを1巡目で指名した

 MLBのドラフトが始まった17日(日本時間18日)、80選手が指名された。その中には「ツーウエー・プレーヤー(Two-way Player=二刀流選手)」と表記された選手も。ジャイアンツから1巡目(全体30位)で指名されたコネチカット大のレジー・クロフォードで、「オオタニは僕たちのような選手のために道を開いてくれた素晴らしい選手」と二刀流で活躍するエンゼルス大谷翔平投手に感謝を表している。

 米メディア「NBCスポーツ」によると、ジャイアンツは左投げ左打ちのクロフォードを投手兼一塁手として育成する方針。昨年秋にトミー・ジョン手術を受けた影響で今季はここまで全休。実戦復帰は来年2月後半の予定だという。「挑戦させてくれて本当に嬉しいし感謝している。両方やらせてくれることをとてもありがたく思っているよ」と語っている。米メディア「プロスペクツ・ライブ」の管理者、ジョー・ドイル氏は自身のツイッターによると、投手としては最速101マイル(約163キロ)を誇るという。

 クロフォードは二刀流の道を切り開く大谷に感謝と尊敬の念を示す。「僕たちのような選手のために道を開いてくれた素晴らしい選手。非常に高いレベルでそれ(二刀流)ができるからね。簡単なことじゃないから、尊敬せざるを得ないよ。(二刀流は)体もきついし、心もきつい。困難に打ち勝っている姿を見るのはクールなことだね。本当に尊敬しているよ」と述べた。

 ブレーブスが1巡目(全体20位)で指名したオーウェン・マーフィ投手は、リバーサイド・ブルックフィールド高の18歳で右投げ右打ち。投手と内野手の二刀流だ。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のブレーブス番、デビッド・オブライエン記者が自身のツイッターに記したところによると、投手としての指名だったが、本人は二刀流を希望。マーフィは大谷がメジャーでしてきたこと、彼の持っている影響力が大好きだと話したそうで、ブレーブスがどちらかに専念してほしいと言うまでは諦めないという。ただ、ブレーブスは投手での育成を既にマーフィ側に示しているそうだ。

 エンゼルスが1巡目(全体13位)で指名したキャンベル大のザック・ネト内野手も「ショウヘイに会うのが待ちきれないよ」と“大谷愛”を明かしている。投打二刀流でメジャーを席巻する大谷は、メジャーを目指す学生たちにも大きな影響を与えているようだ。

【実際の映像】最速163キロを投じるドラ1左腕 ジャイアンツは投手兼一塁手の二刀流で育成する

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