「根は明るいんです」笑わぬ職人が変身…辻監督への“イジリ”も強い西武の原動力?

西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】
西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】

「中継ぎ陣が試合をつくってくれることが原動力」

 西武の辻発彦監督は24日、本拠地ベルーナドームで行われる楽天戦を前に、今季前半を総括した。23日の時点で、首位ソフトバンクを0.5ゲーム差で追う2位。昨季は42年ぶりの最下位に沈んだが一気に巻き返し、3年ぶりのリーグ優勝を射程圏内にとらえている。

「一番は投手力です。先発陣もそうだけれど、やはり中継ぎ陣が相手に点を与えず、試合をつくっていることが原動力だと思います」。辻監督は感慨深げにそう振り返る。確かに、投手陣の躍進ぶりは目覚ましい。昨季まで4年連続リーグワーストだったチーム防御率は23日現在、なんとリーグトップの2.45。とりわけリリーフ陣は、現在新型コロナウィルスに感染し離脱中の守護神・増田が防御率1.09、平良が1.85、水上は0.69、本田も1.59、森脇も1.57と軒並み好成績を収めている。

 投手陣躍進の要因の1つとして、昨季のブルペン担当からメーンの投手コーチに昇格した豊田清コーチ、3軍担当から1軍のブルペン担当となった青木勇人投手コーチの存在も挙げる。「僕は投手のことはわからない。よほどのこと以外は2人に任せています。『どうしますか?』ではなく、『これで行きます』と言ってほしいと伝えてあります」と辻監督は全幅の信頼を置いている。

「監督が特別な存在で、話しかけづらいと思ってほしくない」

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