「オオタニの質問はなしね」とジョークで牽制 敵将が描く“大谷攻略法”は?

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

大谷のプレーに驚きを隠せないウッドワード監督「理解できない」

■エンゼルス ー レンジャーズ(日本時間29日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は28日(日本時間29日、試合開始10時38分)、本拠地でのレンジャーズ戦に「1番・投手兼DH」で出場する。勝利投手となれば、1918年のベーブ・ルース(当時レッドソックス)以来、104年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打に到達。注目を集める一戦を前に、対戦相手となるレンジャーズのクリス・ウッドワード監督も「畏敬の念を感じる」と語った。

 試合前の取材対応。大谷と対戦するレンジャーズの指揮官は開口一番に「オオタニの質問はなしね」と報道陣を牽制した。とはいえ、これは指揮官のジョーク。一度、大谷について話し始めると、そこから“オオタニトーク”を繰り広げた。

 今季も投打二刀流で結果を残している大谷。この日も投打同時出場する予定で、勝てば104年ぶりの偉業を達成する。敵将は「彼がどうやっているのか分からない。身体的にどうやっているのか分からない。投打両方でプレーするなんてどうやっているのか……毎日打席に立って、先発ローテとして登板するなんて。彼がどうやっているのか理解できないよ。彼はとんでもない」と驚きを隠さない。

 今季はここまで9勝5敗、防御率2.80をマークし、5試合連続2桁奪三振中と、投手として昨季以上のインパクトを残す。ウッドワード監督は今季の大谷について「彼は初球から変化球を多く投げる方法を学んだ。スプリットは……打席に立ってみてほしいが、安定していて真っ直ぐに落ちる。多くのチームはそれを振ることで助けてしまっている」と分析する。

 加えて、この日の戦い方について「高めの速球を振り、低めのスプリットを振る。だからボール球を多く振ってしまっているんだ。彼はより多くストライクを投げるようになり、四球が減った。私たちはできるだけストライクを投げさせるようにしないといけない。ボール球に手を出さずにね。タフなタスクだ」とも語る。敵将の警戒をかいくぐり、大谷は偉業を成し遂げることができるか。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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