「特に今年に関しては…」 編成トップが明かす、DeNAが森原を獲得した理由

楽天からトレード移籍したDeNA・森原康平【写真:球団提供】
楽天からトレード移籍したDeNA・森原康平【写真:球団提供】

楽天からトレードで加入、背番号は「68」に決まった

 楽天からトレードで加入したDeNA・森原康平投手が31日、横浜市内で入団会見を行った。背番号は「68」に決まり「最初はビックリしましたが、今はかなり前向きでバリバリやってやろうという気持ちでいます」と意気込んだ。同席した三原一晃球団代表は、右腕を獲得した理由や期待を語った。

 プロ6年目、30歳の森原は2019年には64試合に登板して防御率1.97を誇った。今年1月に右肘のクリーニング手術を受けたことから今季は3試合登板にとどまっているが、7月2日に初昇格すると3試合に登板して失点0と安定。通算177試合登板の実績がある。

 DeNAは31日現在、伊勢とエスコバーがリーグトップの45試合登板。山崎と入江が33試合、平田が32試合と救援陣はフル回転が続き、35試合に登板していた田中健は故障で13日に出場選手登録を外れた。「非常に投手陣への負担が大きくなっている。毎年ですが、特に今年に関しては後半に流れた試合が結構ありますので、そちらの方で力が必要になってくる。実績がありますし大いに期待して獲得に至りました」と三原代表は明かした。

 屋外球場が本拠地であることに加えて新型コロナウイルスの影響もあり、試合中止が続出。後半戦開幕カードだった29日からの巨人3連戦も全て中止となり、試合消化は12球団最少の89試合。これらの予備日は9月以降に組み込まれる見込みで、シーズン終盤は超過密日程が予想される。救援陣にはさらにタフな戦いが予想されることもあり、計算できる中継ぎ投手の補強は急務だった。三原代表は「力強い真っ直ぐは非常に魅力でありますし、変化球で三振が取れる。中継ぎに求められることで、非常に大きな力になってくれると思う」と目を細めた。

 真新しいユニホームに袖を通し「戦力が本当にあって、もっと上を狙っていけると思う」とチームの印象を語った森原は「その中の1つになれたら僕もうれしいですし、気合入れていこうかなと思っています」。上位進出へ欠かせないピースが、ベイスターズに加わった。

(町田利衣 / Rie Machida)

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