大谷翔平は“球界を超えたスター” スポンサー収入29億円、代理人も驚きの注目度

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

「ワシントン・ポスト」紙が大谷の存在価値について特集した

 エンゼルス・大谷翔平投手は7月31日(日本時間8月1日)時点で、打っては22本塁打、投げては9勝。ア・ナ両リーグでは1918年のベーブ・ルース以来104年ぶりとなる2桁勝利&2桁本塁打への偉業へあと1勝に迫り、2年連続MVP候補に挙げられている。米紙「ワシントン・ポスト」は、大谷をMLBが長く求めてきた球界を超越したスターであると絶賛している。

 今年のオールスターで、打席に入る前に「ファースト・ピッチ、フル・スイング、ザッツ・イット!」と初球打ちを宣言し、それを実行した大谷。記事は「ファンも対戦相手の選手も、全ての目がオオタニに注がれていた」と振り返った。一方で、MLBの現状を憂慮。観客動員数が減り、視聴率も低迷しており、野球界には少なくとも今世紀に「レブロン・ジェームズやマイケル・ジョーダンはいなかった。トム・ブレイディもいなかった」と嘆く。

 エンゼルスのマイク・トラウト外野手やヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は「野球界ではスターだが、必ずしも文化の中心ではない」と指摘。球界は野球を文化の中心に引き戻せるスターを探し求めているが、大谷はそこにのぼりつめているように見えると述べている。

 MLBによると、大谷がメジャーに参戦してから「NHK BS1」でのメジャー中継の視聴率は422%も上昇したという。また、野球選手として10年以上ぶりに米国の男性向けファッション誌「GQ」の表紙を飾り、4月には米誌「タイム」の表紙も飾ったことにも触れている。

 オオタニの代理人であるネズ・バレロ氏は、受けられなかったインタビューの数や、丁重に断った広告機会の数で大谷のスター性を推し量っているとしている。米経済誌「フォーブス」が集計したデータによると、企業のスポンサー料などによるエンドースメントのもうけは2021年から2022年で3倍になり、今年の2200万ドル(約29億3100万円)はメジャー断トツで、2位の300%近くになるという。記事はまた、「ビッグスターはいるが、ショウヘイは別格だ」とするバレロ氏のコメントも紹介。大谷はMLBを超越した存在になりつつあるようだ。

(Full-Count編集部)

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