183億円左腕の「残酷な転落」 すでに15敗&防御率6.57、見えてきた不名誉記録の数々

ナショナルズのパトリック・コービン【写真:ロイター】
ナショナルズのパトリック・コービン【写真:ロイター】

2019年に球団史上初の世界一に貢献も…2020年から“不良債権化”止まらず

 ナショナルズのパトリック・コービン投手は1日(日本時間2日)、本拠地でのメッツ戦に先発し、4回1/3を投げて7安打4失点で敗戦投手となった。2018年12月に6年総額1億4000万ドル(約183億円)の大型契約を結んでいる左腕は、この黒星でなんと今季15敗目、防御率6.57。数々の不名誉記録も見えてくる惨状に、ファンからも「残酷な転落」との声が上がっている。

 ナショナルズのコービンとの大型契約は最高の滑り出しを見せたはずだった。2019年に14勝を挙げる活躍で、球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献。シーズンで最も活躍した左腕投手に贈られる「ウォーレン・スパーン賞」を受賞した。しかし、新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンになった2020年は11試合に先発して2勝7敗、防御率4.66、両リーグ最多の被安打と調子を落とす。さらに2021年には31先発で両リーグ最多16敗、最多の37被本塁打と“不良債権化”していた。

 そして今季も、ここまで22試合に先発して4勝15敗、防御率6.57。再び両リーグワーストを独走する敗戦数に加え、被安打と自責点もワーストというありさまだ。ナショナルズの地元メディア「NBCスポーツ・ワシントン」では、2005年のホセ・リマ(ロイヤルズ)以来初めてとなる、規定投球回に達した先発投手が、防御率6.50以上でシーズンを終えるペースと紹介されている。

 コービンの成績と連動するようにナショナルズもここまで35勝69敗のナ・リーグ東地区最下位(勝率は30球団ワースト)に沈み、主砲のフアン・ソトのトレード放出が濃厚となっている状況だ。ファンからは「絶対的な惨めさ」と辛辣な声が相次いでいるが、「だけど彼こそが世界一を獲れた大きな理由」と擁護のコメントも見受けられる。

(Full-Count編集部)

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