阪神に「大きな連敗はない」 開幕当初とは激変、専門家も驚くミスを跳ね返す底力

新井氏が注目した4回に挟殺プレーで失点した場面【写真:中戸川知世】
新井氏が注目した4回に挟殺プレーで失点した場面【写真:中戸川知世】

「投手陣に故障がなければ対戦相手が変わっても2勝1敗の計算でいける」

 新井氏が注目したのは4回に挟殺プレーで失点した場面。2つのミスが重なり一気に逆転を許したものの、このミスが尾を引かなかった。「当初のタイガースはそのまま勝機を逃しズルズル負けていた。エースの青柳も負けが付いていたかもしれない。それを打線がカバーして勝ちを付けたことが大きい」とズルズルと行かなかったところに違いを見出した。

 矢野監督もブレることはなかった。巨人の先発は左腕メルセデス。それでも1番・中野から4番・佐藤輝まで左打者を並べ、6番にも糸原を起用した。「矢野監督が現状のスタメンで戦うと、信頼している証。ヤクルト戦では3連勝を逃したが、引き続き好調が続いている。投打が噛み合ってきている」と新井氏は見た。

 打線が状態を上げ、盤石の投手陣を誇る阪神。コロナ禍でチーム状態が苦しい巨人とは対照的だ。8月の長期ロードを白星スタートで飾り「野球は連勝もあれば連敗もあるが、現状のタイガースは大きな連敗はそこまでしない。投手陣に故障がなければ対戦相手が変わっても2勝1敗の計算でいけるのでないか」と語っていた。

【実際の映像】流れを渡しかねないミス… 佐藤輝、大山が相次いで失策を犯した4回の挟殺プレーの映像

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