佐々木朗希、復帰戦160キロ超なしも「問題ない」 専門家が気になった“球の軌道”

160キロ以上を計測しなかったのは今季初も「155キロでもいい」

 その中でも一番気になった点は「真っすぐの回転」だという。右打者のアウトコース、左打者へのインコースが全てシュート回転となり「クロスのボールが全て(ストライクゾーンの)中に入っていた。初回は抑えられても2巡目に入ると捉えられた。真っすぐで空振りが取れず、その分フォークも生きない」と、この日の投球を振り返る。

 ただ、本調子じゃない中で5回までは1失点の粘投。四死球も0と制球を乱して崩れることはなかった。160キロ以上を計測しなかったのは今季初だが「体の状態や環境面を含め、その部分は問題ない」と語る。状態の悪い中でも、どれだけ試合を作り、チームを勝利に導けるかが今後の課題になってきそうだ。

「155キロでもいい。ベース盤を広く使い、良い軌道のボールを精度良く投げていけば。能力値の高い投手なので、次回登板には修正してくると思います」

 混戦パ・リーグのなかで、チームは再び借金生活に突入。Aクラス、リーグ優勝に向け佐々木朗の復調が一つのポイントになりそうだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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