韓国時代は「暗黒の日々があった」 大活躍の逆輸入右腕が回顧「キャリア終わったと…」

ダイヤモンドバックスのメリル・ケリー【写真:ロイター】
ダイヤモンドバックスのメリル・ケリー【写真:ロイター】

Dバックスのメリル・ケリーはナ・リーグの月間最優秀投手を初受賞した

 2019年に韓国プロ野球(KBO)からメジャーリーグへの“逆輸入”で注目を集めたダイヤモンドバックスのメリル・ケリー投手。今シーズンは、7月には6先発で4勝0敗、防御率1.31の活躍で、ナ・リーグの月間最優秀投手を初受賞するなど好成績を残している。MLBネットワークのインタビューでは「私のキャリアは終わった、と思うような暗黒の日々があった」と韓国時代を振り返っている。

 2010年の米ドラフト8巡目でレイズ入りするも、メジャー昇格には届かず2014年12月にKBOのSK(現SSG)と契約して海を渡る決断をした。KBOでも決して圧倒的な成績を残したわけではなく、1年目は30登板(29先発)で11勝10敗、防御率4.13。インタビューでは「韓国に行って、そこではメジャーが実際の(米国と韓国の)距離と同じぐらい遠いものに感じることもあった。選手としてメジャーのフィールドに戻ることはもうないと感じることも確かにあった。韓国で防御率4点台以上の投手を誰が求めるんだ」と当時を回顧している。

 それでも韓国での4年間で48勝をマークした右腕にメジャーからのオファーが舞い降りる。2019年にダイヤモンドバックスと契約してメジャーデビューすると1年目から13勝。2020年は5勝、昨季は7勝と苦しんだが、今季はここまで21先発で10勝5敗、防御率2.87とキャリアハイの数字。今年で33歳と遅咲きでブレークを迎え「これまでの旅路を考えればとても大きな意味を持つこと。こうやってこのフィールドにいられる全ての瞬間が特別なことだよ。こうやってインタビューに答えられているのは素晴らしいことだ」と幸せを噛み締めている。

 MLB公式サイトでもケリーの月間最優秀投手の初受賞を特集。ダイヤモンドバックスでは2018年7月のザック・グリンキー以来の選出、そして6登板すべて6イニング以上を投げ、失点は全て2以下だったことを紹介している。

(Full-Count編集部)

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