コリジョンルール適用は「容認できない」 覆った判定に監督憤激「最悪の瞬間」

判定に抗議するツインズのロッコ・バルデリ監督(右)【写真:Getty Images】
判定に抗議するツインズのロッコ・バルデリ監督(右)【写真:Getty Images】

本塁上でのクロスプレーにコリジョンルールが適用され判定が覆った

■ブルージェイズ 3ー2 ツインズ(日本時間8日・ミネソタ)

 ツインズのロッコ・バルデリ監督は7日(日本時間8日)、本拠地で行われたブルージェイズ戦で退場処分を受けた。延長10回、ゲーリー・サンチェス捕手による本塁タッチプレーでコリジョンルールが適用され、判定が覆ってセーフに。審判に怒りを爆発させたツインズ指揮官は「私が関わってきた試合の中で最悪の瞬間の1つ。救いようがない」などと不満をぶちまけた。

 2-2で迎えた延長10回1死三塁で、ブルージェイズのキャバン・ビジオは左飛を打ち上げた。三走のウィット・メリフィールドがタッチアップし、本塁はクロスプレーになったがアウトと判定された。しかし、ブルージェイズがチャレンジし、リプレー検証の結果、判定は覆りセーフに。サンチェスが本塁を塞いだとし、コリジョンルールが適用された。

 この判定にバルデリ監督が激怒。帽子を投げ捨てて強い口調で猛抗議した結果、退場処分となった。米ヤフースポーツによると、MLB機構は「捕手のファウルゾーンへの動きは送球の軌道へのリアクションではなく、ボールを受けるためにあの位置にいる必要はなかった。ボールを保持していない時の捕手の動きが走者を妨害した」と説明した。

 しかし、バルデリ監督の怒りは収まらなかった。「あのプレーはリプレー検証が始まった時から何度も見逃されてきた。捕手が実のところベースをブロックすることが何度もあった。それでも一度も(妨害と)判定されなかった。全くもって容認できない。私がこれまで関わってきたどの試合の判定の中でも最悪の瞬間の1つだ。救いようがないと思う」とまくしたてた。

 さらに地元放送局「バリー・スポーツ・ノース」の公式ツイッターが投稿した動画によると、バルデリ監督は「審判団には何も関係がない。ニューヨーク(のMLB本部)にいる誰かが、フィールド上の判定を覆すという判断をした」とも話している。判定を下したMLB機構への不満も吐露していた。

【実際の映像】判定が覆ったクロスプレー コリジョン適用に監督は帽子投げ捨て猛抗議

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