新型コロナ「特例2022」って何? シーズン完遂へ柔軟対応、村上宗隆は1日で1軍復帰

新型コロナ「特例2022」とは?
新型コロナ「特例2022」とは?

「特例2022を適用する」と何が変わる?

 新型コロナウイルスは感染拡大と収束の波を繰り返している。日本プロ野球(NPB)は開幕が大幅に遅れた2020年から影響を受けており、今季が3年目。選手がコロナ関連で登録を抹消される際によく見られるのが「特例2022を適用する」という注釈だ。感染者数が球界にも増えている今、NPBの発表をもとにこの特例の中身をまとめてみよう。

「特例2022」は正式名称を「感染拡大防止特例2022」という。開幕が6月まで遅れた2020年、シーズン完遂を目的に新設された「感染拡大防止特例2020」が今まで引き継がれている格好だ。

 今年3月にNPBが発表した「新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」によると、球団関係者が陽性もしくは濃厚接触者となる可能性がある場合、検査結果が出るまでの間も感染拡大予防のため、チームから即時離脱し、自宅待機することが基本方針とされている。

 本人や家族の感染疑いや、体調不良といった症状が発生した場合、選手の出場選手登録(1軍登録)や抹消にこの特例を適用することができる。通常のルールでは登録を抹消された選手は10日を経ないと再登録ができないが、このルールを適用すると、感染等の事実がなければ翌日にも再登録が可能だ。

 8月6日に1軍登録を抹消されたヤクルトの村上宗隆内野手の例が象徴的だ。「特例2022」を適用して抹消されたもののコロナ陽性の事実はなく、翌7日には再度登録された。

 また「特例2022」を用いて抹消された選手の「代替選手」として1軍登録された選手にも通常と異なったルールが適用される。代替としての期間が終わり登録を抹消される際、通常ルールでは再登録までの期間として必要となる10日間が不要だ。戦力として必要とあれば、翌日にでも1軍に戻ることが可能となっている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY