DeNAエースが学ぶ「日本一の投手」の投球 スタイル対照的も「これが勝つ投手」

阪神戦に先発し6勝目を挙げたDeNA・今永昇太【写真:宮脇広久】
阪神戦に先発し6勝目を挙げたDeNA・今永昇太【写真:宮脇広久】

3回から9回まで3人ずつで片づけ完投、三浦監督「安心して見ていられた」

■DeNA 3ー2 阪神(9日・横浜)

 同い年のライバルへ、リスペクトの思いを寄せた。DeNAの今永昇太投手は9日、本拠地・横浜スタジアムで行われた阪神戦に先発し、9回を1人で投げ切り、113球4安打無四球2失点。チームは3-2でサヨナラ勝ちを飾り、今季6勝目(3敗)が舞い込んだ。同じ1993年生まれの阪神・青柳晃洋投手との“エース対決”を制したことは、チームにとっても本人にとっても大きな意義がある。

 今永は思わぬ形で先制点を許した。2回1死から阪神・糸原が放ったライナー性の飛球に対し、左翼手・宮本が目測を誤り、グラブに当てながら弾いて二塁打に。三浦大輔監督が「あれは宮本のミス。しっかり捕ってあげないと」と指摘した一打をきっかけに、陽川、木浪に適時打を許して2点を先行された。

 しかし、そこからが凄い。5回に1死から木浪に右前打を許しながら、続く青柳を二ゴロ併殺に仕留めたのを含め、3回から9回まで全て3人で片づけた。ストレートは最速150キロを計測し、スライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップも申し分なし。三浦監督は「先制はされたが、ボールの走り、変化球のキレはここ数試合の中で一番よかった。安心して見ていられた」とうなずいた。

 エースがこれだけの投球をすれば、流れが来ないわけがない。味方打線は4回に相手のエラー絡みで1点を奪い、6回には牧の二塁打をきっかけに1死三塁に。代打オースティンの二ゴロの間に同点に追いついた。9回には阪神4番手の加治屋から、代打・大田がサヨナラ適時打を放った。

今永が語った青柳の姿「これが勝つピッチャーの投球なんだと思い知らされた」

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