DeNA浜口が限定ユニの“襟を立てる”理由 先発陣の踏ん張りに三浦監督もニヤリ
8回3安打1四球無失点の快投で5勝目をゲット
■DeNA 3ー0 阪神(10日・横浜)
三浦大輔監督就任1年目の昨季は最下位に沈んだDeNAが、今季は10日現在2位と豹変。打線はもともと強力だったが、昨季チーム防御率がリーグワーストの4.15だった投手陣が、今季は3位の3.46と健闘している。特にここにきて、先発陣の充実ぶりが目立つ。
10日に本拠地・横浜スタジアムで行われた阪神戦では、先発の左腕・浜口遥大投手が快投を演じた。0-0で迎えた8回、2死二塁のピンチで阪神・木浪を打席に迎え、斎藤隆チーフ投手コーチがマウンドに駆け寄ると、浜口は顔色を変えた。三浦監督は「もともと代えるつもりはありませんでしたが、浜口はすごく嫌がっていましたね。『絶対代えるな』というオーラが、マウンドからベンチまで伝わってきました」と目を細めた。
木浪をニゴロに仕留め、ピンチを脱出。その裏の攻撃で代打を送られ、今季初完投・初完封こそならなかったが、8回までに今季最多の120球を投げ、3安打1四球無失点。チームも3-0で競り勝ち、浜口は5勝目を挙げた。
「相手が粘ってきた中で、フルカウントになっても根負けせずに粘り強く打ち取った。浜口の粘り勝ちだと思う」と三浦監督が評したように、カウント3-2となったケースが6度あったが、四球は2回1死から糸原に与えた1個だけ。一方で、相手の4番・佐藤輝を得意のチェンジアップで3打席無安打2三振に仕留めたのが光った。