禁止薬物使用のタティスJr.「言い訳の余地ありません」 白癬治療の薬が原因か?

パドレスのフェルナンド・タティスJr.【写真:Getty Images】
パドレスのフェルナンド・タティスJr.【写真:Getty Images】

80試合出場停止処分、選手会を通じてコメントを発表した

 MLB機構は12日(日本時間13日)、パドレスのフェルナンド・タティスJr.内野手がMLBの共同薬物防止・治療プログラムに違反するパフォーマンス向上薬であるクロステボルの検査で陽性反応を示したことを受け、無給での80試合出場停止処分を受けたと発表した。タティスJr.は選手会を通じ、「言い訳の余地がありません」「打ちのめされています」などとコメントを出した。

 昨季ナ・リーグ本塁打王のタティスJr.は、オフのバイク事故で左手首を骨折した影響で今季ここまで出場なし。チームのレギュラーシーズンは残り48試合のため、ポストシーズンに出場しなければ来季開幕からも32試合は処分が続くことになる。

 MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者のツイッターに掲載された、タティスJr.のコメント全文は以下の通り。

「私が提出した検体から、禁止薬物であるクロステボルの陽性反応が出たとMLBから知らされました。どうやら、白癬(皮膚糸状菌というカビによって生じる感染症)治療のためにうっかり使った薬にクロステボルが含まれていたようです。自分が使うものに禁止薬物が含まれていないことを確実にするために、利用可能なリソースを活用するべきでした。

ピーター(サイドラー会長)、AJ(プレラーGM)そしてパドレスの全組織、チームメート、MLB、そしてあらゆる場所にいるファンに、自分の過ちについて謝罪したいです。私の過失については言い訳の余地がありません、そして私は愛する野球を裏切ったり軽視するようなことは決してしません。

2022年3月29日も含めて、プロ転向後ずっと何度も薬物検査を受けてきましたが、今回の検査まですべて陰性でした。

私は完全に打ちのめされています。チームメートとともに競い合うグラウンド以上に、私がいたい場所はありません。当初出場停止処分について不服申し立てをしましたが、自分の過ちがこの結果の原因だったことに気づき、その理由から直ちに出場停止を開始することに決めました。2023年にグラウンドでチームメートたちと合流することを心待ちにしています」

(Full-Count編集部)

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